みなさん、こんにちは。
今回は、日本の伝統和菓子「饅頭(まんじゅう)」のルーツを訪ねて、奈良へ行ってきました。
みなさん、饅頭をご存知ですか?
あんこを生地で包み、蒸し上げた、ふっくらとしたお菓子です。日本ではとても馴染みのある和菓子ですよね。
実はこの饅頭、起源とされている場所が奈良県奈良市の中心部にあるんです。
地図を見ながら向かったのですが、あまりにもこぢんまりした場所で、うっかり通り過ぎてしまいました(笑)


改めて入口から中に入ってみると、街の真ん中とは思えないほど静かで、空気が少しだけ凛としているような、不思議と落ち着く空間でした。
鳥居をくぐり、境内へ。
そこにはいくつかのお社があり、それぞれ異なる神様が祀られています。その中のひとつが「林神社」。ここに、日本で最初に饅頭を作ったとされる人物——林浄因(りん・じょういん)が祀られています。
林浄因は、室町時代に中国からやってきた僧侶で、京都の建仁寺に仕えていた龍山徳見に従って日本に渡り、奈良で饅頭作りを始めました。
彼が作った饅頭は、小豆餡を包んで蒸したもので、日本人の口に合い、大人気だったそうです。その後、彼の子孫が「塩瀬総本家」を創業し、今も続く伝統の味を守り続けています。
かつては「饅頭といえば奈良。奈良といえば饅頭」と言われるほど、奈良の街にはたくさんの饅頭屋さんが軒を連ねていたそうですよ。
私が訪れた日は、年に一度の「饅頭祭」の日。関係者の方々もたくさん参列していて、賑やかで、どこか厳かな雰囲気でした。


感謝の気持ちを込めて、林浄因に手を合わせてきました。
帰りには、当時の饅頭を再現した「奈良饅頭」をお土産に。
つくね芋と米粉で作られた薯蕷饅頭(じょうよまんじゅう)で、頂点にはほんのり赤い色がつけられています。見た目も可愛らしく、ふんわり優しい味わいでした。

奈良饅頭
今でもこうして受け継がれている伝統の和菓子を、自分の手で作ることができるのは、本当にありがたいことだなぁと感じます。
これからも、和菓子のルーツを訪ねる旅を続けていきたいと思います。
〒630-8242 奈良県奈良市漢国町5